シカゴ日本映画コレクティブ 2025
「路地裏シネマシリーズ」第1弾（終了しました）

ご来場いただき、誠にありがとうございました！シカゴ日本映画コレクティブ（CJFC）は2021年に設立され、次回2026年の映画祭で5周年を迎えます。この節目をしっかりと準備してお祝いするため、周年映画祭は来年に開催を延期いたしました。その間となる2025年には、新たな試みとして「路地裏シネマシリーズ」を立ち上げました。制作年やジャンルの枠を超え、日本の情緒や風景を映し出す作品を集め、まるでふと出会った路地裏のような懐かしさや美しさを届けたいと願っています。

初回上映は、CJFC初の長編アニメーション作品「夏へのトンネル、さよならの出口」からスタートしました。2023年アヌシー国際アニメーション映画祭でポール・グリモー賞を受賞した本作を、大スクリーンで皆様と共有できたことは大変感動的でした。田園風景の美しさと幻想的なトンネルの世界を、映画館ならではの臨場感で味わっていただけたと思います。

続いて上映したのは、国際プレミアとなる「みんな笑え！」です。二代目落語家の奮闘を描いたこのハートフルなコメディは、家族のドラマだけでなく、落語文化や世襲制度の苦悩、さらには日本独自の漫才といった演芸の魅力まで詰め込まれています。今回は特別に主演の野辺富三さんを日本からお迎えし、上映後にはQ&Aを実施しました。観客の皆さまが直接主演俳優と交流できる貴重な機会となりました。

シリーズの幕開けにふさわしい素晴らしい2作品を皆様と分かち合えたこと、心より感謝申し上げます。これから2026年の5周年に向けて、さらに豊かな映画体験をお届けしてまいります。