2026年のCJFC5周年に向けた準備期間の中で、9月に始動した「路地裏シネマシリーズ 第1弾」にご参加いただき、誠にありがとうございました。
今回の第2弾では、二本のドキュメンタリーを通して、日本の芸術がもつ原初的な力と深い感情の響きを探りました。それぞれが、日本文化の象徴に宿る鼓動と勇気、そして創造の精神を映し出す作品です。

「映画的咆哮（The Cinematic Roar）」は、芸術表現の根源にあるエネルギーを讃えるシリーズ。『ゴジラ』の生みの親・本多猪四郎監督の軌跡をたどる『Ishirō Honda: Memoirs of a Film Director』から、世界的に知られる太鼓集団・鼓童の圧倒的なリズムを描く『戦慄せしめよ（Shiver）』まで、創造の衝動が響き合う二つの世界をお届けいたします。

『Ishirō Honda: Memoirs of a Film Director』では、日本映画史に名を刻む巨匠の人生と思想、そして黒澤明との深い絆が浮かび上がります。続く『戦慄せしめよ』では、言葉を超えて伝わる太鼓の肉体性と精神性を、美しく力強く映し出しています。

両日の上映後には、さらに楽しんでいただくための特別プログラムを実施しました。

12月14日：本多猪四郎監督の研究者である Ed Godziszewski 氏 と Steve Ryfle 氏 によるライブパネルディスカッション
12月21日：シカゴ沖縄県人会 によるエイサーのライブパフォーマンス

皆さまのご参加と温かいご支援が、このシリーズに命を吹き込んでいます。シカゴ、そして世界の皆さんとこうした文化体験を分かち合える機会に、心より感謝いたします。
この“咆哮”の響きとともに未来へ―。どうぞご期待ください。