2023

あいち国際女性映画祭 (AIWFF)

推薦作品:「友達やめた。」

Dir. IMAMURA Ayako

1996年から始まったあいち国際女性映画祭は、女性監督の作品を中心に上映する映画祭です。男女共同参画社会の実現に向けて、女性の生き方や女性と男性の相互理解など様々なテーマの作品を上映し、ゲストトークなどを通じて社会のあり方について考えていただくことをねらいとしています。中部圏唯一の国際映画祭であり、女性映画祭としては国内で唯一の映画祭です。
https://www.aiwff.com/2023/en/

あいち国際女性映画祭 木全純治ディレクター コメント

今村彩子さんは、聴覚障害を抱えながらも名古屋で活動する映画監督である。自分の抱える聴覚障害をテーマにして、ドキュメンタリーの手法で他者との関わりを描いている。今回、長編作品の4本目となる『友達やめた。』は、アスペルガー症候群を抱える林政世さんとの日常の付き合いを描写する。アスペルガー症候群は、相手の気持ちを類推するのが苦手で、自己中心的だと思われる傾向がある。今回、今村監督は撮影中に、彼女の身勝手さに当惑する。いつもは少数派となる今村監督が、林さんから見ると「一般の脳みそ」を持った多数派になるとの視点は、新しい発見となる。]

木全純治(キマタジュンジ)

1983年、若松孝二監督が名古屋市中村区に映画館シネマスコーレを開設した当初から支配人として、2008年からは代表として活躍。2020年には、映画スクール「スコーレ映画塾」を開設。あいち国際女性映画祭では1996年の第1回からディレクターを務めている。